平日は暇だろうと、いろいろ買い込んだにもかかわらず、
案外忙しかった11月の火曜日でございました
御殿場駅前Bar QUEST@マスターでございます。
これはこれでもちろん嬉しい事です。

飲食業の中では取り扱うお酒の種類が非常に多いのがBAR。
お客様からのご質問も当然多いし、お客様同士で説明したりも見受けます。
ですがお客様同士の説明は・・・正直かなり「下手」です。
経験の少ないバーテンダーも説明が下手な人を見かけます。

説明が下手な人の特徴は「とにかく自分の知識をできるだけ説明したい」
につきます。
ですから説明は長いのに何が言いたいのかはっきりしない。
ワタクシの場合、説明は「短く」「簡潔に」「想像しやすく」を心がけています。
そのためにはまずお客様の「納得の着地点」を予測します。
よくある質問でシミュレートしてみましょう。
「ウィスキーとブランデーって何が違うの?」
いや、もう何もかも違うんですけどね^^;
共通点は「蒸留すること」と「樽で熟成すること」の2点だけですが、
これを伝えても何にもなりません。
この場合は以下のように説明いたします。
「原料が大きく違います。
ブランデーはフルーツ(ブドウ)を使い、
ウィスキーは穀物(大麦)を使います。
ワインを蒸留したものがブランデー
ビールを蒸留したものがウィスキーだと思ってください。」

この場合お客様は「決定的に違う、わかりやすい何か」を求めています。
そこへ持ってきて産地がどうの、蒸留法がどうの、熟成がどうのと
メンドウクサイ事をくどくど説明するとBAR=メンドクサイ店になっちゃいます。
興味を持っていただけることだけで十分です。
興味をもたれたお客様が「じゃあ次は」となってきます。
お酒の知識はちょっとだけお酒を美味しくするための「スパイス」
効かせすぎもよくありませんね。

と、無駄に話の長いワタクシが言っても説得力がないね(笑)